9月になると夏の終わりを感じる季節になります。夏フェス好きの僕としても、どうしても寂しさを感じます。
ただ、そんな寂しさを吹き飛ばしてくれるのが、秋への移り変わる前の、最後の夏のご褒美とも言えるフェス「NEW ACOUSTIC CAMP(ニューアコ)」です。
僕は今回3年連続で大阪からの参加になりましたが、ニューアコは間違いなく最高のフェスだということを再確認しました。また、3年目の参加ということで、ニューアコに参加するにあたっての、上手い立ち回り方がわかってきました。
今回の記事では、ニューアコの魅力はもちろんですが、便利情報も含めてご紹介します。
来年の開催が待ち遠しいニューアコ。今回の振り返りと、来年への楽しみを胸に抱きながら、ぜひ読んでみてください。
Contents
NEW ACOUSTIC CAMPとは?
コンセプト
「NEW ACOUSTIC CAMP」(通称:ニューアコ)は群馬県水上高原リゾートで開催されるアウトドア型フェスです。
出演する全てのアーティストがアコースティック編成で登場する緩い雰囲気のフェスです。主催者の一人にOAU/BRAHMANのTOSHI-LOWが入っており、色んなステージに飛び入り参加しています。
また、ライブだけでなく、キャンプ泊、多彩なワークショップ、美味しいフェス飯もニューアコの魅力と言えます。
参加者の雰囲気
ニューアコは上記の通り、緩い雰囲気であることから、家族連れでの参加が非常に多いです。子供向けのワークショップが多く、子供が退屈しない作りになっていることも家族連れに人気な理由だと思います。
アウトドアフェスということもあり、ロックキッズのような服装の人は少なく、アウトドア風でおしゃれに気合を入れたファッションの人が多いと思います。
ニューアコの遠征スタイル
僕は大阪に住んでいるので、ニューアコへの参加は遠征という形になります。ニューアコは土日開催ですが、今回僕は金曜日は有給休暇を取得し、金曜日の朝に大阪を出発して、みなかみ温泉街に前泊しました。
また、余裕を持った参加にするために、日曜日は水上高原ホテルに宿泊し、月曜日の夕方に大阪に到着する飛行機で帰宅しました。
- 9/13(金):有休休暇 関西空港→羽田空港→みなかみ温泉宿泊
- 9/14(土):深夜2時30分に宿出発→6時場外駐車場オープン→ニューアコキャンプ泊
- 9/15(日):ニューアコ満喫→水上高原ホテル宿泊
- 9/16(月):水上高原ホテル→羽田空港→関西空港
大阪から東京へ移動
僕がニューアコに参加するには、まず大阪から関東方面に向かう必要があります。その交通手段は複数あります。
- 新幹線
- 飛行機
- 車
- バス
僕は、この中で必ず「飛行機」を選択します。理由は以下の3つです。
- 仕事で出張が多いのでマイルが余っている
- 家から空港が近い
- 飛行機は移動時間が短い
重視しているポイントは、金銭的、身体的、時間的にも効率的な移動手段ですフェスでは会場で歩き回ったりとかなり疲労がたまります。僕は30代中盤ということもあり、身体的負担が一番少ない方法を重視しています。
皆さん一人ひとり、住んでいる場所、年齢、誰と参加するかなど違うと思うので、ご自身の経済力、体力、日程に合わせて一番効率的な移動方法を選択することをおすすめします。
東京(羽田)から群馬までの移動
羽田空港に着いてからは、レンタカーで前泊予定のみなかみ温泉街へ向かいました。ただ、来年からは上毛高原まで新幹線で行って、上毛高原からレンタカーにしようと考えています。
僕は車の運転が面倒と感じるので、正直出来る限りしたくありません。また、大阪から遠征で行くと身体の負担が大きいので、出来る限り休める環境下で移動したいのです。疲れている時の運転は注意力が散漫になりがちなので、リスクをできる限り減らしたいという思いもあります。
羽田空港からみなかみ町への移動について、今回の「①羽田空港からレンタカーでみなかみ温泉街」と、次回予定の「②羽田空港から上毛高原まで公共交通機関、その後レンタカー」を比較してみました。
①羽田空港からレンタカーでみなかみ温泉街へ移動
- 所用時間:3時間(車移動)
- 交通費:約20,000円(レンタカー、ガソリン)
②羽田空港から上毛高原まで公共交通機関、その後レンタカー
- 所用時間:2時間(電車+新幹線)+15分(車移動)
- 交通費:6,000円/人(公共交通機関)+約20,000円(レンタカー、ガソリン)
所用時間は②プランが1時間弱も短縮され、運転はわずか15分と圧勝です。一方で金銭面は6,000円/人が加算されますが、個人的には追加費用がこの程度で疲れがカバーできるなら問題なしですね。
やはり次回は上毛高原までは公共交通機関で行こうと思います!
沼田周辺で買い物
僕は遠征スタイルなので、基本的に最小限のものだけを事前送付し、手持ちも少ない荷物で行きます。したがって、キャンプで料理などはしないのですが、ある程度の飲み物、食糧は購入してから会場に向かっています。
今回はみなかみの手前のワークマン沼田店に寄りたかったので、沼田ICで下車し、諸々の買い物を済ませました。
ワークマン
アウトドア業界に殴り込みをかけているワークマンの新ライン「ワークマンプラス」。僕は事前に、マウンテンパーカーとレインパンツを購入したく立ち寄りました。ただ、この2つを買うつもりだったのですが、機能性が高く、低価格でおしゃれな服が多く、気づいたら4点ほどお買物をしていました(笑)
ワークマンは地方も含めて全国各地にあり、フェスの前に緊急調達したい時にもおすすめです。機能性が高いものが低価格で買えるので、正直損はしないと思いますよ。僕はワークマンプラスのお店に行きましたが、普通のワークマンでもワークマンプラスの商品は購入可能です。
スーパー(フレッセイ沼田店)
今回はワークマンプラスの近くにあったスーパー「フレッセイ沼田店」に行きました。こちらは大型のスーパーで品揃えも多いので、オススメです!
隣にはホームセンターもあるので、キャンプでBBQをする人は炭、網などのグッズも併せて買い物できるので便利だと思います。
みなかみ温泉街に前泊
毎年のことながら、今回もみなかみ温泉街に前泊しました。旅館には16時くらいに到着しました。次の日は深夜に出発する予定だったので、速やかにご飯を食べて、温泉に入って就寝しました。
深夜2時30分に眠たい目を擦りながら起床。宿を出発して、場外駐車場の待機列に着いたのが深夜3時過ぎくらいでした。すでに100台以上の車が待っていました。皆さん気合が入ってます。
場外駐車場から会場に入るまで
場外駐車場のオープンは6時なので、ひたすら車の中で待ちます。この時間が一番しんどいので、WEST場内駐車券とチケットのセットを買って前夜祭から来たいんですよね。ただ、WEST乗車券は人気なので、取れないわけです…
やや早めに場外駐車場がオープンし、シャトルバスに乗れたのが6時30分くらいでした。
シャトルバスはトランクに入れる大型の荷物がなく、手荷物だけであれば、別の列に並ぶことになり、割と早く乗れます。僕たちは、会場に荷物を事前送付をしていましたので、シャトルバスの待ちは15分程度で済みました。
シャトルバスで会場に7時前には着きましたが、会場のオープンは8時なのでまた待ちます。大体150人くらい前に待ってる感じでしたね。
キャンプサイトの確保
ついに8時になり、会場がオープンしました。とにかくすることはキャンプサイトの確保です。僕たちは一番人気の7番サイトへと直行しました。
このサイトは平地で傾きが少なく、メインステージにも近いので一番人気です。120人番目でしたので、ある程度満足の場所を確保できました。
ただ、僕たちは事前送付をしているので、この時点ではテントがありません!荷物の受け取りができるのは、9時30分からでしたので、どうしようか悩みました。
結果としては、手持ちの荷物と、レジャーシートを広げて場所だけ確保しました。周りの人を見て賢いと思ったのは、キャンプシートだけは手持ちしていたり、ロープのようなもので場所の区画を確保したりしていました。僕も次回はテントのキャンプシートは持ってこようと思います。
9時30分にテント一式を受け取り立てることができるできました。
ちなみに今回のニューアコは天気に恵まれ晴天でした。それは良かったのですが、非常に暑くて昼間は半袖で十分でした。ただ、夜は冷えるので防寒具は必須です。
フェス飯が美味しい
ニューアコの魅力の一つでもある美味しいフェス飯。その全てを紹介したいのですが、今回は特別に一押し!と感じたものを紹介させて頂きます。
ソラノイロンヂ
OAUのRONZIプロデュースの煮干しラーメン。店頭ではRONZIさんがいることがあり、僕たちが買いに行った時も麺を茹でていました。
特製煮干しラーメン(全部乗せ)を買いました。お味は煮干しの出汁が濃厚さをだしながらも、後味はあっさりとしつこくない。芝生の上で食べるラーメンというのも気持ちよくていいですね!
New Acoustic Cigar & Bar
今年が初出店のこちらのお店。クラフトビールが販売されており、その隣には喫煙所があるというスタイル。僕はタバコは吸いませんが、クラフトビールは大好きなので、行く前からこのお店は目を付けていました。
IPAを購入して飲みました。外でビールを飲むのがただでさえ美味しいのに、こんな美味しいクラフトビールを飲めるのは幸せです。
ORGANIC PURE FARM
ジビエ料理が販売されいるこちらのお店。鹿肉、イノシシ肉料理など珍しい料理が楽しめます。
初めて買ってみましたが、味わい深くて美味しかった!鹿肉のパテが美味しくて大満足でした。来年もまた食べたいと思います。
Little Nap COFFEE STAND
毎年出店している代々木公園のコーヒー屋さん「Little Nap COFFEE STAND」。
今年の食べ物はパンケーキでした。パンケーキブームの時に一切食べたことはありませんでしたが、食べてみると美味しいですね(笑) コーヒー牛乳も美味しくて、大満足の朝食を楽しめました。
ワークショップで遊び尽くす!
ニューアコでは様々なワークショップが展開されており、子供だけでも大人も楽しめる内容になっています。今回もいくつか遊んできたので紹介します。
パターゴルフ
McGRECORが展開するパターゴルフ。ルールは簡単で、三球打って、入った数によって景品が変わるというものです。
ただし、実際は非常に難しい!ゴルフ経験者ならある程度できると思いますが、未経験者は何となくコツをつかんだ時点で終わってしまうと思います。ちなみに僕は一球も入りませんでした(笑)
日本盛
日本酒メーカーの日本盛が初出店。最近発売された生原酒のボトル缶が、「キャンプでも飲める」というPRをしていることから出店されたようです。
僕は日本酒好きなので、吸い寄せられるようにブースに行ってしまいました。
ちなみにワークショップの内容は、空のボトル缶を何個積めるかというゲームでした。僕は全く積めずに終了しましたので、おとなしく隣でボトル缶と升のセットを買いました。
CHUMS
CHUMSでは玉入れビンゴをやっていました。簡単に言うと、お手玉を投げて穴にいれるというゲームでした。僕はこういうのは得意なので、無事に景品をゲットしました。
ライブは緩くて楽しい!
ニューアコのライブは緩くて、幸せな時間が流れていました。こちらも全ては紹介できませんが、その一部の様子をご紹介します。
the telephones
初日のYONDERステージのトップバッターはthe telephonesでした。アコースティックとは真逆にいるようなバンドがどういう演奏をするのか楽しみでした。
いつもと違う雰囲気でのthe telephonesは面白かったですね!ただ、盛り上がるところは盛り上がるという楽しいDISCOのステージでした。
最後は幸せな雰囲気に包まれ、LOVE & DISCOで締められました。
ACIDMAN
ニューアコの雰囲気がよく合うACIDMAN。一曲目はFREE STARでした。アコースティック編成で大木さんの歌を聴くと、本当に感動ですね。その後も赤灯、ALMAと僕の好きな曲が続いていき、ACIDMANの世界を十二分に楽しむことができました。
また、今年もBRAHMANのANSWER FOR…のカバーもありました。ACIDMANが歌い上げると全く雰囲気が変わり、バンドの色ってすごいなと思います。
最近は一年に一回くらいしかACIDMANを見る機会がないですが、昔から好きなバンドの良さは変わっていないと実感しました。
OAU
初日のトリはOAU。ゆったりと見ていましたが、ニューアコは本当にいいフェスだと感じるライブでした。
こういうフェスが長く続くといいなと感じました。
G-FREAK FACTORY
僕たちの初日のライブの締めはG-FREAK FACTORYでした。今年のアラバキで知ってから見ていますが、熱い言葉と熱量のこもった歌が胸に響きます。
途中TOSHI-LOWも登場し、2人でのダディダーリンは感動でしたね。まさに大満足で初日を締められました。
ちなみにその後のオールナイト田原では泥酔模様と、メンバーのパーソナリティがわかって、さらにジーフリが好きになりました(笑)
HEY-SMITH
僕が今回のニューアコで楽しみにしていたバンドの1つがHEY-SMITH。ラジオのパーソナリティ風にライブが進んでいき、漫才風の掛け合いもしていました。さすが大阪のバンドですね(笑)
演奏はアコースティックでは落ち着いた雰囲気で、Radioが歌われ、いつもとは違う一面を楽しめました。Summer Breezeでは夏の終わりを感じながら、ニューアコでみるHEY-SMITHを満喫しました。
木村カエラ
ニューアコの会場に、木村カエラのキレイな歌声が響いていましたね。やはり人気なので、ステージ前は一杯でした!
バタフライが生で聴けたので、僕としては今回も満足でした。
LOW IQ 01
軽快なトークとともに、盛り上がる曲を聴かせてくれるのがLOW IQ 01。楽しすぎるステージの中にはTOSHI-LOWも登場し、ANS WER FOR…、SNOWMANなど数曲をコラボ。
最後のMAKING MAGICでは全員立ち上がって、会場に一体感が生まれていました。
さすがニンバスの主!来年もよろしくお願いします!
MONOEYES
僕の大好きなバンドMONOEYES。今年は大トリを務めました。細美さんの言葉と、歌は本当に優しくて、いつも心が癒されます。アコースティック編成だと、その優しさが増して感じられます。
今回は印象に残ったのはRoxetteでした。エピソードもあるのですが、スコットの歌が会場一体に広がるのが素敵でした。また、TOSHI-LOWとのコラボの今夜でも、スコットがコーラスをしており、今回は結構スコットが前面でしたね!
恒例のレッツゴー祭りを楽しんで、僕たちのニューアコも終わりを迎えて行きました。MONOEYESが終わる頃には綺麗な夕日を見ることができました。
水上ホテル後泊で温泉を楽しむ
今回は最後までしっかりニューアコを満喫するために、水上高原ホテルに後泊しました。日曜日に大阪までたどり着こうとすると、どうしても最後までライブを見ることができないからです。
結果としては、身体的にもかなり負担が軽減されました。また、水上高原ホテルの温泉を楽しめたのもよかったです。
何より、ニューアコの旅を一日でも長く楽しむことがよかったですね。
まとめ
今回で3回目の参加となったニューアコでしたが、本当に大満足であり、来年の開催が早くも待ち遠しいです。
記事ではその魅力の一部を紹介しましたが、本当にご自身で体感していきたい素敵なフェスです。TOSHI-LOWが最後に言っていましたが、「隣の人に少し優しく」をできればみんなが幸せに感じます。まさにこのフェスは、参加者みんながそういう気持ちで包まれていると思います。
普段の生活では嫌なことも、面倒なことも、むかつくこともあります。ただ、そんな時こそ「隣の人に少し優しく」という気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。そんな気持ちが最高のニューアコを作り上げる一部になれば最高ですよね。